最終更新 030812

7年振り!の帰郷


03年7月30日から8月4日まで
姉の挙式に出席するため
なんと6年10ヶ月振り、上京以来初めて
故郷・北海道に里帰りしました。

変わったところ、変わっていないところ
全てひっくるめて、故郷は最高!


7月30日(水)

今回の姉の挙式では司会をすることになっており、直前まで台本作りに追われた。前日の就寝時間は午前3時過ぎ、30日の起床時間は4時前(実質睡眠時間30分)という強行軍。

東京はまだ梅雨が明けず、この日も濃霧が立ち込めていた。少し蒸し暑いが、札幌の朝晩を考えてGジャンを羽織っていく。飛行機は7時半。5時過ぎには家を出る。

帰省も7年振りなら飛行機も7年振り。兄の飛行機嫌いには負けるが、何度乗っても機内では過去の大事故が頭をよぎり、緊張する。しかもアナウンスでは「本日は悪天候により揺れることが予想されます」とのこと(結果として機長の腕が良く、ほとんど揺れなかったが)。眠いはずなのだが、寝るどころではない。厚い雲で景色も全く見えないが、機内誌を読んだり録画のニュースを見たりして1時間ばかり。程なく新千歳空港へ。

9時過ぎに到着ロビーに出ると、すぐに母の姿は見つかった。抱擁。母とは去年東京で会っているので1年振りだ。しかし父の待つ駐車場へ行く間、終始「マリーのおしっこが」「マリーのうんちが」を連発。マリーというのは私が東京へ行ってから飼い始めたパピヨンのメスで、今も一緒に連れてきているらしい。早く戻らないと、車の中で「おしっこ」「うんち」が我慢できなくなるから急げ、というのだ。おまけに私と犬をしょっちゅう呼び間違えて、犬を「ミユキ」、私を「マリー」と呼ぶ始末。現実はこんなもんだ。

マリー

父とマリーは車外に出ていた(2人揃って用を足したとのこと。マリーはともかく、‥‥まったく)。新千歳から実家へは車で1時間ほど。R36〜羊ヶ丘通りは高速道路に負けず劣らず快適だ。そして7年振りの我が家へ。

実家は最近内外をリフォームし、外観は様変わり。そして周囲には大豪邸が立ち並び、もともとあった家もリフォームされていて、町内自体が新しく立派になっていた。これで路肩の雑草や古くなった舗装を整備すれば、田園調布かビバリーヒルズかといったところだ。

家の中は外観ほどには変わっておらず、2階の私と姉の共同部屋は7年前に上京した時のまま。当時、東京での生活がどれだけ続くかわからなかったので、洋服やらCDやらが大量に残されている。「荷物整理」という思わぬ仕事が待っていた。

昼食には私のリクエストでラーメン「純連(じゅんれん)」へ。この全国的にも有名なラーメン店は家から車で数分の近さにあるが、我が家ではあまり外食をしないことと、いつ通っても長蛇の列ができているので一度も入ったことは無かったのだ。「堪え性」の無い父には娘のためと我慢してもらい、30分並んでようやく席に着いた。どこのラーメンでもスープは美味しいとは思うのだが、麺は黄色く太く、縮れていないことには始まらない。札幌では「中華そば」という表現をあまりしないが、腰の無い麺はまさに「そば」という感を抱いてしまう。‥‥して、ラーメンはというと、旨かった!

純連   味噌ラーメン


帰宅後は兄夫婦もやってきて、ちょっとした宴会に。遅くには義兄となる年下の「お兄ちゃん」も加わり、久しぶりの私の帰郷を歓迎してくれた。ちなみに肝腎の姉はというと、職員(中学校教諭)の体育大会で、あろうことか全道大会まで勝ち進み帯広に行っている。それでなくとも滞り気味の準備は進まず、主将を務めたというソフトボールであざまでつくって帰ってくるのは翌日の夜遅くのことだった。

お兄ちゃん



7月31日(木)

今回の帰郷でどうしても食べておきたいものが3つあった。「寿司」「ラーメン」「カレー」。このうちラーメンは昨日果たしている。ということで今日は「寿司」の日だ。そして寿司といえば小樽。札幌−小樽は車で1時間ほどの近さだが、札幌とは全く違う港町の雰囲気がちょっとした観光気分を味わえるので大好きな街の一つだ。

母、兄、私の3人が向かうは「政寿司」。ここは学生時代、小樽の友人に連れてきてもらったのがきっかけで、社会人になって間もなく母と2人で訪れている思い出の寿司屋なのだ。1900円でウニ・いくら・カニなどがついている『菊』を今回もチョイス。そして‥‥旨い。ああ、これぞ寿司。素直じゃない母を説得してここは私のおごりとし、気分良く店を後にした。

政寿司『菊』

その後、運河周辺を軽く散歩して札幌へ。

仲良し3人組?   小樽運河



8月1日(金)

本来結婚式の司会は2ヶ月ほど前から会場・新郎新婦と綿密な打ち合わせをしていくものだが、今回は私が直前まで帰れないなど異例ずくめ。この日は会場係の方と新郎新婦、そして司会者が集まる最初で最後の打ち合わせとなっていた。しかし、その前に私がかつてお世話になったSTVラジオへ。

STV放送会館

私が初めて声の仕事をしたのはSTVラジオのランラン号キャスタードライバー。派手なラジオカーを運転しながらレポートも入れちゃう、というもので、仕事は厳しかったがここで得たもの〜技術・精神・人間関係etc.〜はとても大きい。初めてここを訪れてからはもう10年以上経ち、当時のディレクターやスタッフは数少なくなっていたが、久しぶりに会う人たちは皆明るく迎えてくれた。そして皆出世していた。

キャスタードライバーで採用の時にお世話になったI本さんは、今では関連会社の常務になっていた。当時は最も忙しいラジオ制作の部長で、それこそ寝る暇もないほど忙しい人だったが、今は忙しいながらも旅行に行ったり心理学を勉強したりしているとのこと。せっかく東京にいるのだから、色んなものを見ろ、そしてどんなことでも3ヶ月間集中してやってみることが大切だと話してくださった。私は、まだまだだ。

式の打ち合わせのあとは台本作り仕上げのため、今は西区に住んでいる兄夫婦の家へ。実家のPCにはワードが入っていないのだ。なんてこったい。


8月2日(土)

結婚式当日。会場は中島公園のホテルライフォート札幌。髪のセットや司会打ち合わせのため、両親に先んじて会場入りしなくてはならない。澄川まで送ってもらい地下鉄で向かったが、相変わらず札幌の地下鉄は料金が高い(初乗り200円)。静かで乗り心地は○なのだが。


ホテルライフォート札幌

髪、着替え、打ち合わせを全て済ませて親族控え室に行くと、かれこれ10年は会っていない親戚のおじさん、おばさんが勢ぞろい。思いのほか皆変わっていなかった(が、先方から見て私は変わったようである。そりゃそうだ、もう小学生のみゆきちゃんではないのだから)。そして従兄のけんちゃんも以前のままお洒落に決めていたが、考えるともう35、6なハズで、なんだか複雑。

神前の式は30分ほどで終了。そうそう見られるものではない神聖なもののはずなのだが、神主さんや巫女さんの非日常な(可笑しな)振る舞い?ばかりに気が取られてしまった。私の時は神前はやめとこ。‥‥そんな機会があればの話しだが。

祝賀会は、昨夜兄と作った進行台本のお陰でなんとか無事終了。こういう会は当事者とその両親が満足できれば、多少のハプニングがあっても成功なのだ。司会が少々噛んでも、スライドが止まっても、祝辞が親父ギャグ連発でも‥‥。全て終了しお客さま退場の際、新郎の高校時代の友人という方が私のところに挨拶に来てくれた。なんでもお姉さんが漫画家さんで、アニメ業界に繋がりがあるとか無いとか。思わず営業してしまった(笑)。

司会です   ケーキ入刀

普通新婦の実家は、結婚式の後どのように過ごすものなのだろう。なぜか我が家では帰宅後、残った4人(兄はそのために実家に来た)で雀卓を囲んだ。その昔、私がまだ小学生〜それも低学年の頃は毎週のように家族麻雀をしていたものだ。5人家族のうち姉は麻雀が好きではなく、就学前から面子入りを期待されていたのだ。久しぶりの家族麻雀、夕食には絶品のウニ丼を食し、桑島家、至福の1日であった。


8月3日(日)

マリーとは今回初めて会ったのだが、実際に見てみるととても可愛い。初日は余り慣れてくれなかったが、今ではお腹を見せる「ごろん」もしてくれるようになった。しかし、リードをつけて散歩に行くと、意外な事実を発見。それはデブで我侭なこと。父母はマリーの機嫌を取るために、好きなジャーキーをやり過ぎなのだ。散歩している後姿は、相撲取りのようによたよたしている。そしてすぐに疲れるからか、ほんの2、300メートルも歩くとすぐ家のほうに行ってしまう。デブとはいえ小型犬なのに、反対方向にリードを引っ張っても、どこにそんな力があるのか頑として動かない。全く我侭なお犬様だ。

正面を向いてくれないマリーと

昼はランラン時代の一つ先輩で、東京に来てからも何かとお世話になっている友子さんのお宅にお邪魔し、夜は同期の優子ちゃんと会うことになっている。友子さんと別れてから札幌の街の中を見る時間が少しあった。この日は荷物になるのでカメラを持っていなかったので、1日に撮った写真で札幌都心部をご紹介。

JR札幌駅〜大丸とJRタワーは最近できたらしい   大通り公園からテレビ塔

4プラ前スクランブル交差点   大通り公園のとうきびワゴン

しかし、7年前に比べると外国人がぐっと増えたように思う。東京に来た時、白人以外の外国人が多いことに驚いたが、その時と同じ印象を持った。やはり去年のサッカーワールドカップが大きかったのだろうか。

夜はすすきの交番で待ち合わせをして優子ちゃんと合流。当時「十人十色」の制作をしていたH川さんも来てくれた。優子ちゃん馴染みの焼き鳥屋さんで、昔のこと、今のことを語り合った。閉店になり場所を500bar(何でも500円らしい)に移しても話は尽きず、結局家に着いたのは3時近かったっけ。


8月4日(月)

どうしても食べておきたいもののうち、最後に残ったのがカレー。知っている人は知っているが、札幌はスープカレーの名店が多い。今でこそ「スープカレー」の認知度は高まっているが、私はもう12、3年前に『ポレポレ』のカレーを食べてからのスープカレーファンである。『ポレポレ』の他にも『マジックスパイス』や『ミルチ』(ミルチはタマネギいっぱいのインドカレー)など美味しい店は多く、そのどこでもいいから食べて帰りたいと念願していた。しかし!

上記各店は車がないと行きにくい(というか、札幌の移動は車が基本)。家には私の置いてきたパジェロミニがあるが、今日は父が車を使う日なのでNG。なので、今まで行ったことはなかったが自転車で行ける距離にある『喜多郎』(インドカレー)へと向かった。『喜多郎』へは、行きはよいよい、下り坂。帰りは辛いがカレーのためだ。さあ、着いたぞ!と思いきや、シャッターが閉まっている。ネットで定休日と営業時間は確認済みなのだが‥‥シャッターに貼り紙。今日から5日間ほど臨時休業とのこと。がっくり。しょうがないので、そこからさらに足を伸ばし、初日に行った純連で今度は塩ラーメンを食べて帰った。

夕方、ちょこっとSTVに寄って金曜日には会えなかった人たちにご挨拶。優子ちゃんに家まで送ってもらって夜の飛行機に備えた。

次はいつになるのかまるでわからないが、少なくとも今度の正月に帰ることはあるまい。できれば次は仕事で来たいものだが、どうなることやら。マリー、バイバイ。

この飛行機で東京へ   座席について〜ちょっとお疲れ



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