最終更新 091220

09年12月ソウル


09年12月1日から4日まで、韓国・ソウルを旅しました
初めての海外一人旅、不安もありましたが、チェゴ(最高)でしたよ!

※文字化け防止のため、このページにハングルはありません
地名などにはルビを振りましたが、ハングルのカタカナ表記には限界があり
必ずしも正確ではないことがあります

12月1日(火)

■主な旅程  成田発14:10 仁川着16:55 JL955便、ホテルチェックイン
         友人イ某氏と再会

*出国

今回3回目の海外旅行だが、初回は千歳空港から、2度目は稚内からフェリーだったので、今回が初めての成田利用である。テレビでは大物外タレ来日の際によく目にする成田空港。が、来て見たらオフシーズンということもあってか意外にのどかで驚いた。少し前にニュースになっていた、「(成田ではなく)羽田のハブ化」というのもちょっぴり納得。

出発ロビー 展望デッキ

そして、成田は遠かった。リムジンバスではなく電車を乗り継いで行ったのだが、自宅を出てから空港に到着するまでは、成田−仁川(インチョン)と同じくらいの時間が掛かり、疲労度も大。数千円の割り増しであれば、羽田発にすべき(もしくはリムジン使用)と誓った次第である。羽田発であれば金浦着でソウル市内にも近い。

【交】 JR〜京成(日暮里乗り換え)〜成田国際空港

京成を降りて空港ターミナルに向かうと、ターミナルの入口で大きな荷物を持った人は簡単なチェック(パスポートの提示)があった。ちょっぴり出国の気分が高まる。チェックインはWebで済ませてあったので、時間まで展望ラウンジに出たりして、しばし成田を観光。が、やはり羽田の方が見どころが多い。

【昼食1】 持参のパン&ウーロン茶

搭乗口 JL955便

出発ゲートでの検査で、裁縫用の握りバサミをうっかり手荷物に入れてしまい、没収(ああ、バカバカっ!)。飛行機に乗り込もうとした際、若い女の子に写真を撮ってくれと話しかけられ、否、ジェスチャーで呼び止められた。今思うと、彼女との出会いが幸運の始まりだった。一人で日本を旅して帰国するところで、日本語は話せない。絶好の機会!と乗り込むまでの短い時間、写真を撮り合いコミュニケーションをはかった。定時の14:10分に機体は動き出し、14:30離陸。

【交】 飛行機JL955 成田国際空港〜仁川国際空港
   格安チケット(往復) ¥13,900(サーチャージ、税、空港使用料等別)

座席からの眺め 機内食

【昼食2】 機内食

ツアーでは2万円を切るような格安パックもあるのだが、一人部屋の追加料金が高くて航空券とホテルを別々に取った。飛行機は出発直前まで時間未定という格安便で、旅行会社の担当者曰く、多分A社(外国の航空会社)になるでしょうとのことだったが、いざ取れてみるとJALだった。つまりは、この日成田−仁川でもっとも値段の安い航空会社がJALだったということ。ん〜フクザツ。

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機内では出国と税関の書類記入。記入の仕方に関しては、簡単に冊子を読んだだけできちんと調べて来なかったことにやや焦るが、特に申請するものもなく難しくは無かった。そしてまもなく韓国の地が見えてきて・・・16:45着陸。空中にいた時間は2時間15分なり。

進化したモニタ Cさん


*16年ぶりのソウル到着

搭乗前に出会った女の子と再び合流して、さっきは出来なかった自己紹介等をしながら空港ターミナルへ。建物まで電車?が出ていてビックリ!(帰りの成田でもそうだったのだが)

入国手続きは外国人と韓国人とで窓口が異なり、彼女=Cさんとはここで別れた。別れしな、ソウルに居る間何か困ったことがあったら連絡を、と電話番号とメールアドレスを書いてくれた。幸いなことに滞在中連絡しなければならないような事態は無かったが、帰国後改めてメールをしたら、ご丁寧な返信をいただいた。私のこと、「オンニ」(お姉さん)だって(照)!

明日銀行に行くまでの間に必要な分だけの両替をし(\10,000→W125,000、手数料無し)空港1FのミニストップでT-moneyカード(ソウル・シティ・パス・プラス)購入(W3,000)、W20,000チャージ。韓国語でモノを買うのは初めてだったが、問題なく遂行できた! 最初W20,000出して「ティーモニ、ソウルシティパスプラス ジュセヨ、チュンジョンド へジュセヨ(T−money、ソウルシティパスプラスください、チャージもして下さい)」と言うと、「イルタン カドゥマンニョ(まずカードだけ)」と言い、続いて「オルマエヨ(いくらですか)?」。これらの会話がちゃんと聞き取れたので、かなりホッとした。

【両替】 \10,000→W125,000(手数料なし)
【買】 T-moneyカード W3,000、チャージ W20,000

T-moneyカード(ソウルシティパスプラス) 空港内の広告。「全ての夢が叶う国、国民が作ります(国民銀行)。キム・ヨナ選手は全ての国民の夢なのだ!

続いて「案内」を探し、帰国する日の時間について念のために聞いておく。と言うのは、帰りの便が8時発の朝一なのだが、リムジンバスの始発に乗って、空港到着がギリギリ2時間前と言ったところ(国際便は2時間前までに、と旅行会社からの注意書きがあったので)。「念のため」「大丈夫だとは思うが」等をうまく伝えたかったが、事実確認がやっとで言い回しにまで気を遣っていられなかったOrz。でも、始発のリムジンで大丈夫だと言うことは確認できたので、信じて空港を後にする。

A'REX乗り場に向かう途中にあった無人のコンビニ「GS25」 A'REXの券売機。タッチパネルで「日本語」を選ぶことも出来る

仁川からソウル市内へは2種(高級、普通)のリムジンバスが便利だが、ここでもリムジンは使わずに電車にチャレンジ。先ほど購入・チャージしたT-moneyで、まずは金浦空港(キムポコンハン)までA'REXに乗車し(各駅も直通(直行)もW3,400。09年末までの特別料金らしい)、「金浦空港」で地下鉄乗り換え。前からある5号線と出来たばかりの9号線、ホテルに行くにはどちらも可能だが、乗り換えを教えてくれたアジョッシ(おじさん)は5号線ルートしかしらず、その場からは遠い(歩く距離が長い)5号線へ。「永登浦区庁(ヨンドゥンポクチョン)」駅で2号線乗り換え、ホテル最寄の「乙支路3街(ウルチロサムガ)」駅下車。地下鉄は多分W1,000で、仁川空港からはW4,400ほどで来ることができた。これはリムジンバス(普通)の約半額である。

【交】 ■A'REX(仁川国際空港鉄道) 「仁川国際空港」〜「金浦国際空港」 (W3,400)
    ■地下鉄5号線「金浦空港」〜(「永登浦区庁」駅乗換)〜2号線「乙支路3街」(W1,000) ※カッコはカード払い

A'REX車内 地下鉄2号線車両内。緑は2号線のカラー

ハングルが読めれば、また東京の鉄道に乗り慣れていれば、地下鉄は初めてでも問題は無かった。唯一わかりにくいと感じたのは、目的の電車のホームまで来て、どちら行きに乗ったらよいのかということ。目的地の駅だけを覚えていたのではどちら方面に乗ればよいかわからず、その場で路線図を確認することがしばしばあった。が、この件については、各駅に振られている番号を押さえておけば問題はないかと思う。ダテにハングルが読めるからと番号など気にしなかったのが行けなかったようだ。(付録「ソウル・プチメモ」“交通”の項参照)。

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日本で地下鉄に乗っていれば、車両内で必ず携帯メールをいじる人を見るが、ソウルの地下鉄では必ず通話をしている人を見かける。また飲食する人、物を売る人、ビラを配る人等々、生活様式で東京と大差ないソウルにおいて、電車のマナーは著しく異なるようである。また、短い滞在中でお年寄りに座席を譲ったり、前に立つ人荷物を持ってあげるというような場面には出会わなかった(儒教文化が根付いている韓国では、そのようなことが当たり前だと聞いていたので)。

「乙支路3街(ウルチロサムガ)」駅を下車してからは、徒歩数分。安ホテルゆえ、初心者には相応しくなさそうな路地を通るも、迷うことなく到着。フロントのお兄さんは日本語堪能で「アンニョンハセヨ」と挨拶すると「コンバンハ」と返ってきた。部屋は最上階506号。狭いし古いが、必要十分。オンドルがガンガン効いていて、部屋のエアコンは“暑い時に”使うらしい。

3泊したホテル 506号室。手作りプレートが温かい

敢てこの部屋のダメだしをするならば・・・寝室とバスルームは扉で仕切られているが、バスルーム側はオンドルが無くて薄ら寒い。そしてユニットバスにはシャワーカーテンが無いので、冬場にシャワーだけはかなり寒い。初日に失敗したので、翌日からは常に寝室とのドアを開け放ち、バスルームにも暖気を送って浴槽に湯をためた。テレビは旧式(ブラウン管)だが、ケーブル?テレビで80チャンネル超ある。が、番組表が無くて、全てパチパチと切り替えてから好みの番組をチョイスしなければならなかった(88chでNHKも見られた)。夜中の冷蔵庫の作動音がうるさい(ブーン)。他は、灯りが電球色で若干暗いことくらいか。椅子とテーブルがあると尚良し。

テレビ周辺 ベッド

バスルーム 備品類

そして、良いと感じたのは・・・洗濯無料サービス。仕上がりが翌日12時以降なので、チェックアウト前日には利用できないが、これで旅の荷物を幾分減らすことが出来そうだ(通常の洗濯機使用の洗濯のようで、いわゆるクリーニングは有料)。一度だけ利用したが、一般の家庭で洗濯したように戻ってきた。そして、通常ホテルでは提供が禁止されているという、使い捨ての歯ブラシがあった。歯磨き粉は大きなチューブ(もちろん使いかけ)。

一応化粧水&乳液付き。歯磨き粉はお徳用 冷蔵庫の中身。入っている飲み物はサービスで、初日に飲みきった

今では当たり前かもしれないが、1FにはPCルームがあり24時間使い放題。ここでブログの更新もした。またPCルームの向かい側にある食堂ではごく簡単な朝食が食べられる。8時以降はおかゆが出てくるのだが(通常はトースト&飲み物)、完全セルフでお変わり自由。でも、野菜やたまごのおかずはないので、物足りない人は外食を。しかしなんと言っても、スタッフが皆日本語堪能なので、言葉に自信のない人には助かるのでは。実際宿泊客もほとんどが日本人のようだった。

PCルーム。24時間オープン セルフの食堂。右の釜がおかゆ

とまぁ、長所短所あるものの、ソウル一の繁華街、明洞(ミョンドン)まで徒歩で行ける距離で一泊¥4,000以下! で朝食付き。次回も取れることならこのホテルが良い。

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*B級グルメ

大急ぎで簡単に荷解きし、20時にロビーで待ち合わせていたイさんと再会。以前彼がお嬢さんと一緒に日本に来た時にジブリ美術館などを案内した経緯で、今回連絡をすると快く応じてくださったのだ。「ドラマで観たようなB級グルメを楽しみたい」というヘンチクリンな要望をさせてたいだいたところ、ホテルから歩いていけるソルロンタンで有名なお店に連れて行ってくれた。どれほどのお店かというと、イ・ミョンバク大統領とおばちゃんのツーショット写真が店内に飾ってあるくらい。

まずはまっ白なスープ 大量のネギ、そしてこのあとキムチを入れていただきます

味が濃くて辛いイメージの韓国料理にあって、ソルロンタンは非常に淡白であっさり。まずそのままいただくと牛骨スープの旨みだけがじんわり。そして沢山のねぎとキムチを入れていただく。キムチを入れることで、白いスープがピンクになり、味もさっきとはガラリと変わってインパクトが出てくる。が、この状態でもやや塩気が足りないかな、くらいのお味で、あっさり好きの日本人には合っている食べ物だと思う。

ソルロンタンで有名な「イナムジャン」という店 ライトアップされた清渓川

食後、近くの清渓川(チョンゲチョン)を軽く散歩し、鐘閣(チョンガク)方面?に行き、今度は屋台でトッポッキとオデン。トッポッキは辛く、オデンは不思議。オデンと言う名前は日本所縁のものだが、いわゆる日本のそれとは別物。魚のすり身を薄く延ばして串にウネウネと刺したもの(多分)。無料サービスのオデンの汁を紙コップで飲みながら、これらを食するのがソウルの屋台の食べ方だそうだ。先ほどのソルロンタンはW7,000、屋台は・・・不明。両方共イさんがご馳走してくださった(もてなしは徹底的、が韓国式だそうで)。また他の客が会計時に「ハルモニー」(おばあさん)と呼びかけていたのが印象的。

トッポッキ。辛い! ポチャンマチャ(屋台)。手前のクニュクニュっとした串が「オデン」

【夕食】 ソルロンタン、トッポッキ、オデン+部屋で飲み物

路線バス内。クリスマスの飾りつけがしてある 無茶な積載のバイクは良く見かけた

そこからバスに2、3停留所分乗り、東大門(トンデムン)へ。バスの運転が噂どおり荒くて、嬉しくなった(!)。もう夜の10時だというのに、当然のように店は開いていて観光客もスゴイ。買い物は後日、ということにして簡単に見ただけではあるが、韓国パワーを垣間見たような気がした。

興仁之門 夜も10時なのに、この人出

新平和市場(シンピョンファシジャン) 水とお茶

再びバスでホテル近くまで行き、イさんと別れる。その後コンビニで飲み物を買ってホテルへ。

【交】 ■バス 鐘路(チョンノ)〜東大門
    ■バス 東大門〜乙支路3街
【買】 [GS25]水(大1小1)、「スック玄米茶」 W2,400程度(レシート紛失)


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12月2日(水)


■主な旅程  市内観光〜イ某氏と昼食〜「NANTA」鑑賞

*2日目

予定では朝、ホテルから徒歩数分の清渓川を散歩しようと思っていたのだが、昨夜思いがけずライトアップの中を歩くことが出来たので割愛し、ゆとりある朝となった。ホテルの朝食は7時からトーストと飲み物が用意されているが、8時から登場のおかゆを待って食堂へ。客室を改装した簡単な食堂には小さなテーブルが3つ。先客が一組いて、一応「アンニョンハセヨ」と言って挨拶をしたが、日本人だった。

【朝食】 ホテルのモーニング(鮑粥、コーヒー、ジュース)

おかゆ 曜日別のおかゆ。日本語表記あり

おかゆは日本のそれとは少々イメージが違う。米と同じサイズに小さく刻まれた野菜や肉などが入っていてしっかりと味がついている。曜日ごとに具材が変わり、この日はアワビ粥だった。どうせこの後食べ通しになると思い、軽く1杯のみにしたが、もっと頂いておけば良かった。9時前にはホテル出発。

【交】 地下鉄3号線 「乙支路3街」〜「安国」 (W900)※以降はずっと徒歩!


*ロケ地巡り、ちょっぴりミーハーなお散歩

午前はまず、ドラマのロケ地を巡る市内散歩。地下鉄「安国(アングク)」駅から北に10分ほど歩くと、古民家街?にドラマ「銭の戦争」で富豪の住まいとして登場したお屋敷発見。

「銭の戦争」ロケ地。趣のある入口 「冬のソナタ」ロケ地。ソウル中央高校

そこから更に北に数分歩くと上り坂になって、「冬のソナタ」で主人公達が通った高校が見えてくる。春川(チュンチョン)の設定だが、実はソウル市内だったのだ。校門の中に入ることは出来ないが、雰囲気は感じられる。こんなところだったんだね。

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この高校の付近には、いかにもイルボン・アジュンマ(日本のおばさん)をターゲットにしたような、スターの写真いっぱいのお店が何軒かあるのだが、そのうちの1店のおばさんが日本語で話し掛けてきた。ここがあの学校ですよ、自分はこの先にあるユジン(「冬のソナタ」でチェ・ジウが演じたヒロイン)の家に以前住んでいました、家は老朽化で取り壊されて今はありません、等々。そして狭い店内に招かれ、温かいお茶を入れてくれた。

アジュンマたちよりも若く(見える)、一人で来たのが珍しかったようで、色々と話しをしてくれたが、その中で歳の話になり「ネイル チェ センイリエヨ」(明日誕生日です)というと、「チュッカヘヨ〜」(おめでとうございます)と言って何故かクォン・サンウのカードをプレゼントしてくれた。何も買わなかったのに、申し訳ないことです。

「ユジンの家」の元住人であるカゲ チュイン(お店のご主人) 「ユジンの家」跡地。門と階段のみが残る

中央高校からそのユジンの家までは、ほんの数十メートルのところにあった。ドラマでは通学の満員バスでチュンサンに出会うが、これではバスに乗る必要も無い・・・

店主が言っていたように建物は既になく、階段とそれに続く門のみが残っている。写真を撮っていると、ゴミ袋を提げたおじさん3人組。うち一人は日本人向けに手作りの観光カードを持っており、やはり日本語で話しかけてきた。ドラマの話のみならず、いつ来たのか、どこを見て回ったのか等々。しばらく立ち話をさせてもらい、記念に写真もパチリ。すると「送ってくれ」と、紙切れに住所と名前を書いて渡された・・・まだ送ってない〜!

帰りはおじさん達に「景色が良いからこっちを通っていきな」と言われた道を行く。道に不案内な私としては、再び安国駅に戻らないと迷子になってしまうのだが・・・結局かなり遠回りをして拠点に戻った。

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*銀行で両替、公衆電話に挑戦

安国駅そばのハナ銀行にて両替。空港は率が悪いため(¥100→W1,250)昨日は1万円分しか両替しなかったので、ここで5万円を両替。¥100→W1321.45=W660.725だった(帰国の頃には更に円が上がっていた)。たった5枚の札が、ウォンでは束! 思わず「プジャ(富者)ガ ドェン ゴッ カッタヨ」(お金持ちになったみたいです)と言ったら窓口のお姉さんに韓国語が上手だと褒められた。

【両替】 \50,000→W660,725(手数料なし)

今回、携帯電話は持たなかった。待ち合わせは場所をホテルにしてもらい、何かあればフロントに伝言するようにとしておいたので、携帯がなくても困ることは無かった。が、こちらから掛けなければならない場面が3度ほどあった。最初がこの時。翌日宣材写真を撮ることにしており、ソウルに着いたら電話するように言われていたのだ。昨夜はバタバタしてすっかりかけ忘れていたので、ここで朝10時を待って電話。念のため掛け方をホテルで聞いておいたので、大きく悩むことは無かった。聞き取りも何とかセーフ。

地下鉄駅の公衆電話 仁寺洞ギル。縦に彫られているハングルは「仁寺洞 伝統文化の街」

公衆電話は日本よりは探しやすく、地下鉄駅周辺に行けばかならず見つけられる。日本同様、カードと小銭が使えて今回は小銭のみ使用。基本はW100のようだが、W10、W50も使える。が、新しいスモールサイズのW10は入れても戻ってきてしまい、ダメなようだ。16年前の残りウォン(大きいW10 )がこんな時に役に立った。

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*ソウルの中の古都、仁寺洞〜景福宮〜世宗大王!

無事に電話も掛けられ、続いては仁寺洞(インサドン)ギル(ギル=路)を散歩。仁寺洞はギャラリーや美術商の街で、みやげ物なども色鮮やかな伝統の布製品などが多いようだ。時間が早かったこともあり開いていない店も多く人もまばらだったが、それはそれで街の素顔を見たような気がした。

工事中の光化門(クァンファムン) 興禮門(フンネムン)前、交代式

続いて景福宮(キョンボックン)へ。この旅で唯一の観光地らしい観光地かもしれない。到着したのは11時で、ちょうど守門将交代式が始まったところだった。西洋の観光客も多く、賑やかな印象。交代式が何となく終わったかな、というころにその場を離れ、チケットを購入し(W3000)門の中へ。中は・・・修学旅行風の学生観光客(外国人含め)がわんさか。奇声も聞こえ、うるさい! 宮や門の屋根の配色などがとても美しかったが、落ち着いて観覧するような雰囲気ではなく、無料で観られる交代式だけでも良かったかも。

勤政門(クムジョンムン) 勤政殿(クムジョンジョン)

鮮やかな配色 興禮門の守門将を裏側から。正面の工事は光化門

景福宮からは美術ホールのような地下道を通り南下、今度は世宗文化会館(セジョン・ムヌァフェグァン)を目指す。合同庁舎などのオフィス街を抜けて間もなく「夏の香り」で見たあの世宗文化会館が見えてきた!

世宗文化会館 階段を上りきったところにあるお花屋さん。ドラマにもチラと写っていたような気が

世宗大王像。ハングルを作った偉大な王様 チゴジュセヨ!(撮って下さい)

印象的な階段、踊り場、そして通りを挟んでの全景などを撮影。感動だわ〜。そして会館の向かいには広い中央分離帯があって、世宗大王の大きな像が。そこでは先ほど景福宮で見たような衣装を付けた衛兵、楽隊が何やらイベントをやっていた。そこにいたおじさんに写真を撮ってもらい、市庁(シチョン)方面へ。

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市庁に向かう途中には、何だかわからないが、巨人が斧を振りかざしているような動くオブジェ?があったり、噂の社会鍋を見つけたり(これは地下鉄構内でよく見かけた。ベルを振って募金を呼びかけている。スタイルは違うが「赤い羽根」などと同様の趣旨である)。

慶煕宮(キョンヒグン)方面に見えた「巨人」 「救世軍 慈善鍋」

徳寿宮(トクスグン)前を通ると、さっきの楽団が追いかけてきたのか? またまた一団と遭遇。

徳寿宮の塀 階徳寿宮の大漢門(テハンムン))

そして市庁へ。駅前広場は・・・テレビで見たよりも狭く、もしかしたら別の場所を見たのかもしれない。私が見ようとしたのは、あの2002年W杯時には赤く染まった、あの広場なのだが。

市庁前広場・・・??「希望ソウル2010」ちょうど正午でした 市庁から南大門(ナムデムン)の間にある商店街。横断幕は「残った食べ物 再使用NO! 北倉洞(プクチャンドン(※街の名))食べ物(が)テーマの街Yes!」

市庁からは地図を見ても少々自信がなく、とりあえずコチラの方面という方へあたりをつけて入っていく。と、次第に南大門の一角に出た。

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*魔界?! 南大門

南大門はまるでジャングル。小さな店にモノがこれでもか! という程積まれている。地下鉄駅に下る階段でも露天が店を広げており、ここで垢すり購入。1枚W1,600だったかな? を、2枚買うからまけてくれと言ったら2枚でW3,000になった。南大門の市場より安いヨ、と言ってたけど、本当かどうかは確認できず仕舞い。ここまで朝のおかゆだけしか食べておらずペコペコだったので、屋台で抹茶のホットク(W700)購入。紙コップに入れてくれたのを食べ歩いて、会賢(フェヒョン)駅へ。

【買】 垢すり2枚 W3,000
【間食】 ホットク W700

地下鉄への階段も、売り場 壁も利用

垢すり2枚W3,000 積みすぎ!


会賢駅よりイ某氏に電話。会社がこの近くで、今日は昼食に付き合ってくれると言う。現在地をうまく説明できずにまごつくが、「会賢駅の1,2番出口近くの電話」と告げると数分後に迎えに来てくれた。ちなみに迎えを待っている間、一人のハルモニ(おばあさん)が話しかけてきた。電話をかけたいのだが小銭が無い。両替してくれないか、とのこと。財布を見るとW100玉が10枚あったので両替してあげたが・・・地元の人に見えたのだろうか。

本当は昨日だけの予定で、今日は一人で粉食(プンシク)チプ(キムパプなど簡単な食べ物がある店)にでも入ろうと思っていたのだが、好意には甘えることにする。

まずは南大門を一回り。先ほど一人で簡単に回ったところも含めて、一通り歩く。イさん曰く「アメ横みたいでしょう」。確かに道がちゃんとしているところはそんな雰囲気も無きにしも非ずだが、もっともっと雑然としていてジャングル度が高い。

ジャングルだ! アメ横的風景も。横断幕は「食器、布団、カーテン卸売り

南大門からソウル駅(ソウルリョク)方面に歩き、「明洞(ミョンドン)カルグクス」というチェーンのカルグクス(うどん)店へ。人気店で昼食時には入れないことも多いと言うその店は、カルグクスはもちろん、キムチが「ウリナラ チェゴ」(わが国で最高)だそうだ。なんとイさんは既に昼食を済ませたとのことで、私の分だけ注文してくれた。

【昼食】 カルグクス+キムチ、タンムジ(沢庵)

カルグクス。一人前なのに、このキムチの量 ソウル駅。ロッテマートは駅の右隣

カルグクスは昨日のソルロンタンとは対照的に、やや味が濃かった。キムチは美味しかったが「美味しい」の基準が日本とは違うということを再確認。日本では瑞々しくて浅漬けのほんのり甘みさえあるようなキムチが好まれると思うのだが、ここのキムチは水分がほとんどなく、辛さよりはにんにくの味が良く出ていた。

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*「マトゥ」!

食後、徒歩でソウル駅横のロッテマートへ。噂に聞いた「マトゥ」(マート)だが、いつも買い物に行っているイトーヨーカドーなどの大型店と非常に良く似ていた。W100を入れてチェーンを外す大型のカートに、そのままどんどん商品を入れていく。レジでその商品を一つ一つレーンに置いていき、自分で詰めていくアメリカン・スタイル。品揃えが豊富で、値段も安い。清潔で整然とした雰囲気は日本と変わらないので、市場での迫力に気おされたシャイな人でも安心して買い物が出来る、まさに日本人のためのマートだ。「シンナンダ〜」(楽しいな〜)。

ここで、仕事があるイさんとは別れた。昨日今日と時間をとってくださっただけでなく、食事や交通費まで全部出してくださった。本当にお世話になりました。

大定番、海苔 (左)へバラギチョコ(ひまわりの種をチョコでコーティング。ヘバラギ=ひまわり) (右)タシダ(牛の粉末ダシ)

某所では「土臭い」と大不評だった「紅参キャラメル」 ほんのり辛いキムチチョコレート

ここで海苔、韓国茶、チョコレート等のお土産類購入。大荷物になったので、一度ホテルに戻って荷物を置くことにする。

【買】 土産物〜茶(ナツメ、生姜、紅参)、チョコレート(キムチ、ヘバラギ)、タシダ、海苔、キャラメル 合計W33,530


*書店を求めて

ホテルに戻る道すがら、書店を求めて乙支路入口(ウルチロイプク)へ。自分へのお土産は書店で買いたいものがあったのだ。が、なかなか書店が見つからない。南大門の新世界百貨店(シンセゲペッカジョム)前で尋ねても、そこから徒歩10分の乙支路入口まで行かないとないですね、とのことだった。乙支路入口はホテルのある乙支路3街の隣駅。何度か道を尋ねつつ、ようやく乙支路入口到着。駅から地下直結のところに大型書店発見! なんと、「リブロ」だ!

目当ては2つ、「地図」と「モモ」。地図は、東京で愛用しているような、ポケットサイズの街歩き地図が欲しかった。東京でも探したが、旅行ガイドの付録的なものしか見つからず、ソウルでなら見つかるかと思ったのだ。が、車用の大型本や1枚の大きな用紙を折り畳んであるようなモノしか見つからず。仕方なく、この時は「モモ」のみ購入(W950)。
※下の写真で「モモ」と一緒に写っている地図は、この後別の店で購入したもの

(左)「モモ」 (右)ソウル道路地図 こんなところに、トラ

【買】 「モモ」 W9,500

ハングルの勉強に、テキストではない、現地の本を何か持っておきたかったのだが、アテズッポウに選んでも仕方ないのできっかけのあるこの本にした。ドラマ「私の名前はキム・サムスン」で重要な所で登場する本である。

上の写真(右)のトラは、乙支路入口のロッテ百貨店(ペッカジョム)前で。「ロッテ百貨店で寅年、トラの気を受けて行ってください」と書いてある。朝鮮半島の形はトラともウサギとも言われるが、韓国でのトラは単に人気の動物ではなく、民話や諺にも多く現れる特別な存在。だから、だろうか。

この前後に、地下で売っていたトク(餅)を購入。うるち米で作られていて餅というよりはおこわや団子のようなものもあり、様々な種類がある。このうち、中にあんこの入った大福風のものと小豆のもの、そしてナツメと栗入りの甘いトクを購入。日本では大久保などに行けば売ってはいるが、数百円〜と高い。ココでは何と、一つW1,000! どれが美味しいか、賞味期限はいつまでか等々話しながら買ったのだが、途中で「韓国人じゃないんですか」と言われてちょっと嬉しかった。

【買】 トク3パック W3,000

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*「NANTA」

大荷物を一度大急ぎでホテルに置いて、すぐさま出発。明洞で17時開演の「NANTA」(当日券S席W60000、シティパスプラスのクーポンで10%オフ)を見るのだ。ホテルを出たのは既に16:30を回っていた。明洞聖堂(ミョンドンソンダン)横の坂道を通って徒歩で明洞へ。慌てていたのか、かなり行き過ぎて道に迷い、結局当日券をゲットできたのは開演5分前だった。

【買】 「NANTA」チケットVIP席(S席) W54,000

「NANTA」は「乱打」の韓国語読み。披露宴のため限られた時間内に料理を作らなければならないという忙しい厨房が舞台。料理長と2人の料理人(セクシーガイ、女性)の元に、厳しいマネージャーが一癖ありそうな甥っ子を連れてやってきた・・・!

タイトルになっている通り、野菜をメチャメチャに切るパフォーマンスが実に楽しい。いや、切るだけじゃなくて本物の油を使ってジューっと炒めたりもする(会場内が油の匂いに包まれる!)。今や韓国のみならず、世界的にも評価されている人気の舞台パフォーマンス、それがナンタ。ソウル市内に3会場、済州(チェジュ)にも専用劇場があり、私は明洞の劇場で17時からの回を鑑賞。いくつかあるチームのうち、本日の公演はホワイトチームで、女性が日本人だった。

券売所 ホワイトチーム

開演前(否、それも既にパフォーマンスの一部だろうが)にスクリーンで、前述した程度のごく簡単なあらすじが、韓・英・中・日の4ヶ国語で映し出される。上演中台詞はほとんど無いので言葉がわからなくても大丈夫。ソレが証拠に、会場内は日本人を筆頭に、多くが海外からの観光客であった。途中客席からも簡単なパフォーマンスに参加する場面があり外国人が舞台に上がっていたが、通路よりの座席の人はチャンスあり。私は座席F-3で、1,2が空席のため「通路より」であったが、残念ながら選ばれず。

料理長の、会場を巻き込んだパフォーマンス、女性のくびれたお腹(そこかっ!)、セクシーガイと甥っ子のコミカルな決闘、マネージャーの嫌らしさ! どれも最高。韓国に行って何しよう、と言う人には是非おススメの舞台だ。

明洞。コスメショップが軒を連ねる 明洞聖堂


*明洞

ソウル一の繁華街、明洞。よく原宿や渋谷のようだと表現されるが、私は新宿東口辺りにも似ていると感じた。劇場のある通りは、明洞のコスメ街。店頭ではマイクを持ったお姉さんが必死に呼び込みをしていて、近づくと小型の買い物カゴにコットンなどの粗品を入れて巧に誘い込む。ここで土産のシートパック購入。また、ピ(歌手・俳優)の顔写真がプリントされたシートパックがオマケのお店では、一度入ると店員がずーっと後をついてきて、うざったいことこの上なし。オマケを返して店を出ればよかったのだが、せっかくのピなので(!)、ここでメイクオフシート(W1,500)とハンド用のクリーム付き手袋型パック?(W2,500)購入。

「ピ」のシートパック 手袋型のハンドマスク

ハンド用パックとピのシートパックはホテルに帰って早速使ってみたら、結構良かったわ。噂のエチュードハウスは空港免税店で買うことにする。

【買】 お土産シートマスク、ハンドマスク、メイクオフシート 合計W14,000
【夕食】 トク1パック

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しばし明洞を散策してホテルに向かう。帰り道に先ほど買ったトクを1パック夕食とする。日本円で100円にも満たない食事であったが、私は大好き! なかなか美味ですぞ。ちなみにもう一つはその日の夜から翌日夜にかけてのおやつに、最後の1つは日本に持ち帰った(賞味期限3日間でギリギリセーフ)。

持ち帰った「トク」 乙支路3街辺りの地下街


*市民との小さな交流

途中地下街を通り、ホテルを少し通り越したところでなんと地図店発見。それも探していたソウルのハンディサイズも。怪しげな?店内に入って行き地図を購入(W15,000。写真は少し上↑に)すると、話好きな店主のおじさんが「時間は大丈夫?」と言い、奥のデスクまで請じ入れ、趣味の旅行で撮ったという写真の数々をPC画面で見せてくれた。日本はもちろん、北朝鮮まであってビックリ。行くのは難しくない、と言っていた。

ホテルに戻る前にコンビニ(2箇所)に寄り買い物。

【買】 [セブンイレブン]飲み物2品(直訳「体に良い小豆豆乳」「朝の陽射し」) 合計W2,100
    [GS25]飲み物「ベジミル」、ヨーグルト「生クリーム」 合計W1,450

ホテルに戻ると、今朝電話をした写真スタジオから伝言が入っていた。フロントのお兄さんがその場で電話をしてくれ、話す。カメラマンさんがケガをして、明日朝一で病院に行くので予約を30分遅らせて欲しいとのこと。時間の聞き取りは難しいが、何とか理解して部屋へ。

部屋では時々NHKを見たが、面白い光景に出くわした。

この間、音声は通常通り流れているので内容はわかるが、映像が見られない。思わずカメラを構えたさ。

スケートのニュース 今度はサッカーだっ!

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12月3日(木)


■主な旅程  狎鴎亭で宣材撮影〜キム某氏と再会

*漢南へ

予約が遅くなり、この日ものんびりした朝。昨日はおかゆのみで昼前にはお腹ペコペコだったので、今日はおかゆにくわえてトーストも1枚食べてみる。バターの風味が・・・不思議な感じ。そう言えば、コーヒーも何かの香りするなぁ。今日のおかゆはビーフだった。

【朝食】 ホテルのモーニング(牛肉粥、トースト、コーヒー、ジュース)

今日の朝食  牛肉のおかゆ

ちなみに昨夜の「NANTA」の中で、お皿を投げるパフォーマンスで使われたのは、このトーストが乗っているペランペランのプラスチック皿(使い捨てにするかどうか微妙なライン→テーブルの格子模様が透けてるヨ!)だったに違いない! と思った次第。

9:40頃ホテル出発。地下鉄3号線で狎鴎亭(アプクジョン)へ。乙支路3街からは乗り換えなしで6つ目の駅、11分ほどである。地下鉄内では途中物売りのおばさんが大きな声で商売を始めてビックリ。モノはよくわからないが、お掃除の便利グッズのようだ。が、買う人はもちろん、気に留める人もおらず・・・興味深く見ているのは私だけだった。

【買】 土産用コーヒー豆 W22,000

物売りのおばさん突如現る 「ギュッと詰まった××(見えない)、気持ちよく通します」多分、パイプの詰まりなどを取る用具

漢江(ハンガン)を渡って最初の駅が狎鴎亭。漢江の南だから漢南(カンナム)という訳だが、特に狎鴎亭とその隣の清潭洞(チョンダムドン)辺りはソウル一、否、韓国一のハイソでセレブな街・・・なのだそうだ。ついさっき出会った物売りのおばちゃんとのギャップが面白い。

地下鉄からみた漢江  狎鴎亭駅のトイレ。蛇口のように突き出た石鹸が印象的

【交】 地下鉄3号線 「乙支路3街」〜「狎鴎亭」 (W900)

狎鴎亭について間もなく、忘れ物に気づいた。日本からのお土産の煎餅。ああ、不覚。仕方なく、途中にあったスターバックスでギフト用のコーヒー豆詰め合わせ購入(W22,000)。ソウルのスタバは、高いのよねぇ(スタバに限らず、ちゃんとしたコーヒーは食事並みに高い)。建物入口がわからず、そこだけおばちゃんに聞いて無事に到着。スタジオのチェ某氏が「コンニチハ」と迎えてくれた。

*宣材撮影は「ミソー!」

ソウルで宣材を撮ろうと思ったのに、深い意味があったわけではない。ソウル旅行を決めてからどこにいこうか、と考えていた時に、韓服を着て写真を撮るというオプションを発見。ならば、韓服じゃなくていいから、近いうちに撮り直そうと思っていた宣材を撮ってしまえ、という訳。予約に至るまでハングルでのメールやり取りは少々面倒で困難ではあったが、結果として料金と時間の交渉までしてこの日に漕ぎつけたのだった。

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ヘアとメイクは、それぞれ20代半ばくらいの若いスタッフがついてくれた。ヘアはイ某君。韓国人にしては声が小さく、話し方がゆっくりで控えめな印象。元カノが日本人だったが、もう忘れたそうだ。思い出とともに、覚えた日本語も・・・。メイクは女性で、日本人だからと言って特別に何をするわけでもなく、淡々とこなしていた。途中、ヘアの彼と何やら話していた〜メイクの方向性について、私に相談しなくて良いのか、というような(多分)〜が、この会話も聞き取っていらっしゃるでしょう、というようなことを言って、私には何も言わなかった。ん〜、完全にわかった訳でもないんだけど。

カメラマンのチェさんは、ドアに顔をぶつけて鼻の骨を折った、手術してきたと言い、絆創膏の顔をマスクで隠していた。メールでの打ち合わせでは衣装1タイプということだったが、選んでもらうために持ってきた2つ目の衣装も撮りますよ、と言って結局2タイプ撮ってくれた。ヘア&メイク10:45〜11:35、撮影11:40〜12:15ほど。

【買】 プロフィール写真撮影 交渉の特別料金 W200,000

「軽く笑って」は「ミソ」(=微笑)。カメラ前で表情を作るのは大の苦手だが「ミソー! ミソー!」言うたびに可笑しくて笑えた。

スタジオ近くの公園  遊具ならぬ、健康器具が!

撮影後、大急ぎで狎鴎亭のメインストリートである「ロデオストリート」へ。既にその後の待ち合わせには間に合わないような時間だったが、ここで見ておかないと後悔すると思って強行。この後に会うキム某氏には、電話で遅れる旨を伝えた(3度目の公衆電話)。

ロデオストリートの看板  遊具ならぬ、健康器具が!

ロデオストリートは、原宿・竹下通りを大人にしたような、それとも代官山をギュッと凝縮して1本の道に仕立てたような、そんな雰囲気。また周辺には店名が日本語の高級日本料理店やハグォン(学院=学習塾、予備校)が多く、大通りの向こうには現代(ヒョンデ)や漢陽(ハンニャン)の高層アパトゥ(アパート=高級マンション)が壁のように林立していた。

高層アパート(マンション)群  ギャラリア百貨店

狎鴎亭駅近くの大通り  道中何度か見かけた「金の豚」。ハイソな街にまで浸透している

【交】 地下鉄3号線 「狎鴎亭」〜「乙支路3街」 (W900)

*Mさんと再会

電話はしてはいたものの、当初の約束時間から15分以上遅れてホテル到着。入口にはキム某氏=Mさんが待っていてくれた。ごめんなさい! 入口でお土産をいただき(冷麺等の食べ物&美容グッズ!)、荷物を部屋に速攻置いてきて、お出掛け!

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Mさんは日本に1年ほど留学していたことがあり、東京で一度だけ会っていた。あれから2、3年経っているし、どうかなと思いダメ元で連絡してみたら、なんと仕事を休んでまで付き合ってくださったのだ。ホテルでは日本語が通じたしNHKも見ていたけど、この3日間は私の未熟なハングル脳がフル回転していたようで、思わず「久し振りに日本語喋ったわー」。逆に言えば、一人で来たことでごく短い間ながら留学以上の経験が出来たようだ。

【交】 地下鉄2号線 「乙支路3街」〜「東大門歴史文化公園駅」(トンデムン・ヨクサ・ムヌァ・コンウォン・ヨク) (W900)
※この長い駅名は「東大門運動場」よりこの日の2日前(12/1)に変わったばかりだそう〜一体は今大工事中

まずは東大門へ。ミリオレ、ドッタなどの有名デパートを巡り、粉食チプで昼食。チュクソク・ トッポッキとキムパプ。チュクソクは漢字で即席。出てきたものを見るとブデ(部隊)チゲなどにも入るインスタント麺が入っていたので、ああ、インスタントの即席ねと思いきや、お好み焼きのようにテーブルで火を入れて仕上げる料理全般を「即席」というそうだ。また、お皿で出てくるトッポッキには麺は入らないという。むむ、フクザツな。

即席トッポッキ  キムパプ

トッポッキの汁をキプパプにつけて食べるのだそうな・・・  Mさんと

【昼食】 チュクソク・トッポッキ、キムパプ

満腹になり、平和市場(ピョンファ・シジャン)等の問屋街散歩。布団や婦人服の店が大きなビルにぎっしり詰まっている。皮革問屋は探したが、ソウルっ子のMさんでも場所がわからなかった。

17時近くなり、うっすら暮れて来たところで忠武路(チュンムノ)へ行き、バス乗車。ソウルタワーへ。

【交】 ■地下鉄4号線 「東大門歴史文化公園駅」〜「忠武路」 (W900)
    ■バス 忠武路〜南山山頂・ソウルタワー(W900)

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「私の名前はキム・サムスン」でも有名な南山ケーブルカーは、残念なことにこの時休業中。バスで山頂を目指した。バスはメリークリスマスの飾りつけがされていて、アットホーム。そしてバスを下りてソウルタワーに向かうと・・・寒い! さすが、山。ソウルにきて初めて寒いと感じた。既にあたりは暗く、夜景が美しい。

バスから見えるイルミネーション。ブレブレなので小さいままで  Nソウルタワー

Nソウルタワーの入場料は一人W7,000。ソウルシティパスプラスのクーポン使用で10%オフ。先の食事をご馳走になっていたので、ここは私が支払った。

【買】 Nソウルタワー入場料2人分 W12,600

タワーの展望台は日本人だらけ。が、めげずに夜景を楽しむ。漢江に掛かるいくつもの大きな橋(ハンガン・タリ)が美しかった。

奥に漢川が見える  カメラの「ミニチュアライズ機能で撮ってみた

喫茶コーナーでしばし語らう(高いコーヒーをご馳走になりました)。国は違えど、妙齢の独身女性同士は通じるものがあるのだ。

マスクにご注目。Mさん曰く「何度も使えるから」  東京方面はコチラ

【茶】 カフェラテ+マフィン

帰り際、タワーを降りて外のデッキへ。ここもドラマで見たことのある場所(「魔女ユヒ」)で、沢山の南京錠をバックに記念撮影したりした。

タワーと南京錠とポルンタル(満月)  デッキからも夜景が楽しめる

「魔女ユヒ」で度々出てきたレストラン  タワー横のチケット売り場

再び忠武路までバスに乗り、そこからはMさんは4号線、私は3号線へ。別れる直前、地下への階段を下りる途中、千鳥足のアジョッシ(おじさん)が頭から階段を転げていき、ビックリ。が、近くの人達がすぐに集まってきたので私たちはそのまま立ち去った。Mさん、お仕事休んでまで付き合ってもらって、どうもありがとうございました!

【交】 ■バス 南山山頂・ソウルタワー〜忠武路(W900)
    ■地下鉄3号線 「忠武路」〜「乙支路3街」 (W900)

「忠武路」駅に下るエスカレーター。岩は本物??  「ハチミツ・ホットク」

お決まりのコンビニ通いもこの日が最後。菓子パンなどの売り場に、通常の半分程の小さなホットクが10個ほど入ってW1,000というのをみつけ、自分への土産にする。今少しずつ食べているが、とっても美味しい! レシピには、フライパンかトースターで焼くとなっているが、電子レンジでもグーだ。屋台のホットクとは異なるが、パン生地風の外側に中の密が美味しい。次回は大量購入だっ!

翌日は隣駅にあるホテル前から4:40に出発する空港バスに乗らなければならない。念のためフロントのお兄さんに確認してもらうと、もう少し遅い時間発になる明洞までタクシーに乗るのが良いのではないか〜夜明け前だし、女一人だし〜と言われたが、徒歩でクェンチャナヨ(大丈夫です)。この日寝たのは結局2時近かったので、1時間睡眠である。ああ、知らないうちに誕生日が過ぎていた!

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12月4日(金)

*アンニョン、ソウル

携帯の目覚ましを3時過ぎにセットし(韓国でローミングできないPHSは専ら目覚まし使用)、念のためフロントにもモーニングコールを4時に頼む。何とか自力で目覚め、荷物をまとめていざチェックアウト。フロントはこれまでよく会話した若いお兄さんではなく、昨夜チラリと見たアジョッシだった。写真スタジオに持って行き忘れた煎餅を皆さんでどうぞと渡し、いざ乙支路4街(ウルチロサーガ)のバス停へ(4:20出発)。

HOTEL KUKDO前のリムジンバス乗り場  高速を行くリムジンバス

荷物を引いていても、10分弱で迷うことなく到着。バスは40分ちょうどに来た。この時点で乗客は私一人だったが、その後いくつかのホテル前で乗客を乗せてほどなく高速道路へ。漢江沿いを走っていたようなので、ソウルの景色を見ていたかったが、いつの間にか眠ってしまったらしい。「まもなく空港」のアナウンスで目覚めてビックリ! 慌てて準備をして、下車。

【交】 ■リムジンバス(普通) 乙支路4街〜仁川国際空港 (W9,000)

帰国便のチェックイン開始は5:50。乙支路4街から空港までは75分から80分と聞いていたが、朝一でラッシュも無かったためか60分程で到着し、カウンターはまだ開いていなかった。ここで少々待ったし、その後も搭乗手続きが始まるまでに待ち時間があったので、もう1本遅いバスでも良かったなぁ〜。座席は18K(右の窓側)で羽の横。行きとほぼ同じ場所だ。搭乗手続きまではコンビニで買っておいたヨーグルトとジュースで簡単に食事。このジュースが・・・なんとも不味い。マメ? 健康的ではあるが。

リムジンバスを降りたところ  「ベジミルB」

【朝食1】 生クリームヨーグルト+ベジミル(2日の夜に買っておいたもの)

7:30前に搭乗手続き。ペットの水は飲みきれず、ここで没収。ゲート(NO.112)には7:50までに行かねばならず、時間の無い中で免税店へ。ロッテマートで買えなかったお土産2品と、自分のためにエチュードハウスのクリームを購入。$表示なのでイマイチ値段がわかり辛いのだが、明洞でW15,000だったクリームはW13,800。モノによっては街中の方が安いものも少なくないと言う(柚子茶などは品物も良いかもしれないが、マートよりも高かった)。また、この時円が高かったので、円で支払っておけば良かったかな、と一人反省会。

【買】 ■キムチ・オジンオ・ジョッ(キムチ味のイカの塩辛)
    ■キムチ・オジンオ・ジョリム(キムチ味のイカの煮付け?〜店員さんの説明では、スルメの塩辛だと言っていたが)
    ■セン・ユジャチャ(生柚子茶)
    ■エチュードハウス スブン(水分)コラーゲンクリーム
    以上4点合計 W57,700

112ゲートに行くには、行きに乗った電車に乗らねばならず、到着したのは7:48頃、ギリギリセーフだった。

仁川国際空港ロビー  搭乗ゲートまでの電車

【交】 飛行機 JL950 仁川国際空港〜成田国際空港

*帰国

離陸後は朝日が眩しく、景色を見るどころではなかったので、シェードを半分おろして座席モニタでゲームなどしてみる。スイッチ部分がコントローラーとして独立して取り外せ、映画や音楽のリモコンとしてのみならず、何種類ものゲームも遊べるのだ。行きには気づかなかったのがちょっぴり悔しくて、数読の簡単レベルを1問のみやってみた。すると、解き終わる頃には到着間近のアナウンスが!(アナウンスが入ると、画面が動かなくなり、音声もアナウンス優先になる)

食べ始めは凍っていた機内食  数読

【朝食2】 機内食

座席「K18」からの眺め  成田に着いてしまった


あっという間の3泊4日が終わった。地球の自転の関係?なのか、行きは2時間15分掛かったフライトも、帰りは1時間45分。近い。心配された揺れも無く、無事に着いてしまった。

入国審査、税関、健康チェックをなんなく通過し、スーツケースを受け取ってギリギリ10:50のリムジンバスに間に合った。

【交】 ■成田国際空港〜自宅最寄駅 リムジンバス \3,000
    ■最寄駅〜自宅近く バス (\210)

携帯の電源を入れるや、ドワーッとメールの嵐。リムジンバス内でこれらを一つ一つやっつけて、終わるとしばしお休みタイム。そして昼には地元駅に到着。

たったの3泊4日だったが、一番の目的だった生の韓国語に触れることができ、そして無事に帰ってこられて本当に良かった。時間的に行きたくても行けなかったところ(汝矣島(ヨイド)、63ビル等)や、季節的に食べ(られ)なかったものも(パッピンス(かき氷)、冷麺等)も少なくない。今度は16年後何て言わずに、行動力のあるうちに行って来ようと誓った次第である。

この間、多くの方々にお世話になった。殊、仕事の合間を縫って案内役を買って出て下さったイ氏、キム氏には、このご恩をどうやってお返ししようかと思案中である。本当にありがとうございました。

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